白衣の上に垂れる鼻血 某大学の生物研究室にて。 鴨川教授のもとでバイトしているニッキーは、乱雑に積み上げてある資料の整理をしていた。 ある程度整理すると、元々そこに置いてあったものが見えてきた。 ニッキーの目に止まったのは、小綺麗な写真立て。 それには今より少し若い鴨川と、彼の子供と思われる女の子が写った写真が入っていた。 ニッキーがそれに手をかけると、丁度良いタイミングで鴨川が戻って来た。 「…二木君、何をしているのかね」 「教授〜!コレ、お子さんッスかあ?」 「そうなんだよ。10年前の写真なんだが、可愛いだろう?」 完全に説教体制だった鴨川の表情は、娘の話になった途端に緩んだ。 そんな鴨川を見て、ニッキーは微笑む。 しかし鴨川はそんな事も気にせずに語り続ける。 「名前はミクと言うのだがね、今人気絶頂のアイドルらしいんだよ」 「それって…『えろ可愛い』系で売ってる、広田ミクちゃんッスか?」 「流石二木くん、よく知ってるいるな。確かにミクは魅力的な容姿だが、彼女には擦れた所は無く、とても純朴な娘で…」 「ふーん」 「なっ、何だねその態度は!人の話はちゃんと聞きたまえ!!」 「だって」 怒りのあまり声を上擦らせてしまっている鴨川の身体を、ニッキーは後ろから抱き締める。 「雲の上に居るアイドルより、傍に居る教授の方が可愛いんだもん」 「…何の冗談かね。私がそういう事を嫌いである事を、君も知っているだろう」 「冗談じゃないッスよ。クソ真面目な所も、親バカな所も、こういう事すると急にしおらしくなる所も…全部えろくて可愛い」 「…っ…!」 耳たぶを軽く噛まれ、鴨川は思わず身体を震わせる。 ニッキーはそれを見て、腕の中の人物に嫌らしい笑みを向ける。 「教授、もっとえろい事しよっか?」 「は、離したまえっ!」 「俺、知ってるよ。教授って実は超SEX好きでしょ。やらしい」 「君っ、いい加減に…」 「結構マジだって言ったら、アンタどうする?」 「二木く…んっ」 一瞬固まる鴨川の唇を、ニッキーは素早く奪った。 そしてそのままソファーに押し倒す。 最後の抵抗とばかりに、鴨川はニッキーを睨みつける。 「…その眼、超そそられるだけど。もしかして誘ってるんスか?」 「そんな訳無いだろう!」 「まあ、絶対悦くさせますから。どうせ周りに人は居ないんだし、思いっ切り声出しちゃって下さいよ」 「そういう問題では…!」 「アンタのやらしい声、聞きたいな」 「やめ…んっ!」 後に何人かの学生から、「生物研究室に続く廊下から妙に甲高い声と、何かの噴射音が聞こえた」との証言があった。 |
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