待受の中の個性



とある日の昼休み。
昼食を摂り終えたタロー・ナカジ・ショウ・ニッキーの4人組は、屋上でだべっていた。
その話の流れで、携帯の待受画面を見せ合う事になった。

まず最初に、タローが携帯を開いた。

「じゃーん★」
「えーっと…コレ、サーフボード?」
「ショウちゃんご名答!マイボード・しょこたんナリ〜♪」
「何その名前」
「波に乗って、しょこたんにも乗りたいなという願いを込めて…」
「ショウ、ショウコにチクれ」
「ラジャ」
「あわわっ!ショウちゃんタンマタンマ!!そ、そういうナカジは、どんなんなんだよ〜?」

タローは話をそらすついでに、ナカジの携帯をひったくった。
しかし、彼の待受を見て皆のテンションは急激に下がった。

「なんだよナカジ…買った時のまんまじゃんかYO…」
「ナカジくんらしいっちゃ、らしいんだけど…」
「何かガッカリ〜」
「う、煩い!携帯なんか普段そんなに使わないだろ」
「「えぇー!?」」

他の3人のブーイングを受けたナカジは、タローから携帯を取り戻した。
なんとか勢いを取り戻すべく、次はショウが待受を披露した。

「見て見て〜!ソラ兄との2ショット♪」
「今回は隠し撮りじゃないんだ!合成とかでもなくて!?」
「ニッキー殺す」
「わわっ!その眼マジヤメロって!」
「ナカジも撮ってもらえば良いのに、ヒグラシさんと」
「そっ…そんな事恥ずかしくて出来る訳無いだろっ!!」
「駄目だなナカジ〜!俺なんか頼みに頼んで、こんなの撮らせてもらっちゃったのに!!」

からかわれて真っ赤になるナカジに、ニッキーは自慢げに待受を見せた。

「…何だこれは」
「オナ中の教授vこの間の試験で良い成績取ったから、ごほうびとして撮っちゃった★」
「あーいたたたたたた…ナカジ、やっぱ俺が悪かった」
「ニッキーサイテー」
「タロー、ショウ…コイツをそこのフェンスから投げるぞ」
「「ラジャ」」
「わわっ!ちょ…マジ勘弁し…わーっ!!!!」

私立ポップン学園の屋上に、思春期真っ盛り男子日本代表の悲鳴が響いた。




リクエストのニッキー小話。
奴の原点に帰ってみた。男子サイテー!



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