クリスマススターウォッチング



今夜は一段と冷気が貼り詰めている。
ショウとソラは、恒例である天体観測からの帰路についていた。
寒かったせいか今日は特に星が澄んで見え、ソラのテンションは最高潮。
ショウが手をひいていなければ、電柱やら何やらにぶつかってしまっていると思われる。
こどもの様にはしゃぐ幼馴染みに呆れつつ、そんな所も好きなんだけど、とショウは小さく呟いた。

家の近所に辿り着いた所で、暗かった夜道が急に明るくなった。
2人が頭を上げると、沢山の電飾が施されたクリスマスツリー。
星空とはまた違った美しさに、ショウは勿論ソラまでもが見惚れていた。

「キレ〜イ!」
「そうだね…もうそんな季節かあ」
「ホント、早いよね」
「うん」
「ところでさ、ソラ兄」
「ん?」

ショウはひと呼吸置いてソラを見上げた。

「ソラ兄は、さ。今年のクリスマスもサークルのパーティー?」
「え、ううん。今年は出ないつもり」
「それじゃあバイトは?」
「入れてないよ」
「あと…」
「24日、25日は空いてるよ」
「え」

いとも簡単に心を読まれ、ショウは顔を赤らめた。
ソラはそんな様子をにこにこしながら見ていた。

「ショウ」
「ハイっ!」
「イブの日、一緒に星見に行こうか」
「えっ!?良いの?」
「勿論ショウの都合が良ければだけど」
「行く!そんで25日は、俺ん家でパーティーしよう!!」
「うん、良いね」

ご町内にショウの喜ぶ声が響いた。
住民達に注意を受けるのも時間の問題だ。




リクエストの翔空。空翔っぽく見えるけど翔空。
タイトルは、高校でやってたイベントからとりました。



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